リフォームの見積もりを見て「養生費(ようじょうひ)」という項目がありますが、これは工事個所以外に工事の影響を与えないように、緑色のシートやビニールなどで覆う作業を指します。
外壁塗装では塗料が隣の家や車などにかかってしまうことがあり、こういったことが起こらないように保護することが養生作業をする目的です。
ちなみにある程度の規模がある外壁リフォームの場合には、養生は当然のように行われますが費用が妥当かどうかは業者によっても変わってきます。
養生費は金額的に高いものではありませんから、こちらで法外な費用を取ることは珍しいですが、割高な業者かどうかを知ることができますので、まずは養生費の適正価格をみていきましょう!
養生費の適正価格
養生費の適正価格は平方メートルあたり300円から500円で請求する場合と、実費(目安)で請求する場合があります。
ページの最初で見た見積書では一式としていますので、実費目安で請求していますね。
特別に大きな家で無ければ養生費は5万円前後ぐらいに収まるものですから、異常に高い場合には必ずその内訳について質問するようにしてくださいね。
先ほども言いましたが養生費自体は高い費用ではありませんから、養生費が適正価格でない場合にはほかの費用も注意してみたいところです。
養生費が高い場合には他の費用も高い可能性がありますからね。
なぜ養生をしなければいけないのか?
養生自体は工事に直接影響するものではありませんが、養生をしないことで発生する被害は次のようなものがあります。
- 家の植木などを破損・塗料が付く
- 家に隣接する車に塗料が付く
- 隣の家に塗料が付く
- 下にいる人に工事中の何かが落ちる・塗料が付く
これらは一例であり、実際にはもっと他にも問題が生じるでしょう。
また養生というのは足場周りのシートだけでなく、マスキングなども含まれます。
こちらは家の外壁部分のつなぎ目であるコーキング打ち直しをする場合の養生です。
このように作業に必要な養生もあるので、養生というものがどんなものかを把握しづらいこともあります。
多くの場合には足場周りのシートや出窓など塗料がかからないように保護するシートなどが該当しますので、こちらではその認識で話を進めていきます。
このように養生をしたからといって工事の質が上がるわけではありませんが、二次被害を防ぐことに役立ちます。
特にリフォームの費用を節約したいというときには養生費など削れないかと考えますが、業者としてもあなたとしても二次被害を防ぐことで、弁償代などを節約することができます。
そのことで養生費は中規模以上のリフォームに必要な費用といえるでしょう。
養生をお願いするときの注意点
養生をお願いするときには、基本的に隣の家や周辺の車、下にあるものについては気にしてくれますが、植木などについてはうっかり養生の保護対象外になってしまっているかもしれません。
あなたは工事のプロでもありませんからすべてについて目を光らせるのは難しいですが、養生の保護対象として気になることがあれば、業者に相談すれば養生を追加してくれるでしょう。
良く見落としがちなのは植木などの小物ですが、自転車などは位置が多少移動する場合には、施主側でも工事の二次被害に合わないように気を付けなければいけません。
何か小さいことでも気になる点があればリフォーム業者に相談すれば解決してくれます。
悪徳業者に注意!
養生費で高い金額をとろうとする業者は少ないですが、こちらで割高な金額を提示する場合には、他の費用も割高になっている可能性があると考えたほうが良いでしょう。
というのも、養生費自体は5万円前後と金額が低いために、ここで高い費用をとったとしてもあまり意味がないためです。
特に注意したいのは外壁塗装のときの塗料関連の費用であり、塗料の種類によってかなり費用が変わってくるので、素人の人が適正価格かどうかを考えるのが難しいのはこの項目なのです。
塗料種類で判別できれば一番良いのですが、その周りの費用である養生費でも割高かどうかを見ることをおすすめします。
養生費が不当な金額でないかチェックする
もう何度も申し上げていることですが、養生費でぼったくりなどをする業者はほとんどいないはずで、ぼったくり業者であっても養生費は警戒されないために高くしないかもしれません。
平方メートルあたりの単価では300円から500円、一式においても3万円から5万円前後というのが相場であり、10万円近くの養生費となる場合には費用の内訳を質問するようにしてください。
そのうえで悪徳業者を判別するために使うことができ、養生費が適正価格になっているかどうかは見積書を見て確認することで、難しい項目以外での判断も可能になります。
以上、「リフォーム見積書「養生費」とは」でした。
お役立ていただければ幸いです。