家をスマートに見せてくれるガルバリウム鋼板の外壁ですが、メンテナンスが意外に間違っている方が多いので注意してください。
金属だからしっかり磨いても大丈夫!と思っている方、外壁がボロボロになっているかもしれません。
こちらでは、ガルバリウム鋼板外壁のメンテナンス方法についてみていきます。
ガルバリウム鋼板外壁のメンテナンスは軽く掃除するだけ
まずはじめに、ガルバリウム鋼板はデリケートな素材であることを知っておきましょう。
トタンなど他の金属素材からすれば耐久性が高いという印象を持たれている方も多いですが、実際にはさびに強くなっているだけです。
ガルバリウム鋼板は素材が薄いこともあって物理的な損傷に弱く、少し押すだけで簡単にへこんでしまう外壁なのです。
もちろん、薄く外壁を作ることによって軽量化につながり、地震のときに家に負担をかけないという点は良いのですが、その反面物理的な損傷に弱いのです。
そのこともあって、ガルバリウム鋼板外壁のメンテナンスについては、柔らかいモップや雑巾などで軽くふくぐらいにしておくのが良いのです。

間違っても硬いブラシなどでこするようなことはないようにしてくださいね。
高圧洗浄機は絶対に使ってはいけない!
テレビCMなどでは、外壁に対して高圧洗浄機などで掃除しているシーンがありますが、実際にあのような使い方をしてはいけません!
すでに話したようにガルバリウム鋼板は薄く作っているので、高圧洗浄機の水圧で簡単にへこんでしまいます。
また、コーキング部分(壁の間を埋めているところ)に損傷が及んでしまうことも多く、こうなると外壁の間から水が浸水してしまいます。
なぜテレビCMなどで家の外壁を掃除しているのかは不明ですが、あれは悪い例ですので絶対にまねしないようにしてくださいね。
なお、外壁塗装業者が高圧洗浄機で掃除するのは、外壁の汚れを落とすことに加えて、古い塗料を落としているということもありますので、高圧洗浄機はきれいにしすぎてしまうということを覚えておきましょう。
高圧洗浄機は外壁に絶対に使ってはいけません!
ガルバリウム鋼板の劣化状況
ガルバリウム鋼板はさびに強い素材ですが、金属であるために状態によっては簡単にさびてしまいます。
ガルバリウム鋼板の劣化については、代表的なものがさびですが、このさびを誘発させるのは表面への傷です。
傷がついてしまったことで、その部分から腐食が始まり、赤さびを引き起こすという流れになります。
また、赤さびの他にも白さびというものがあり、こちらは外壁自体の寿命を指しますので、多くの場合には耐用年数で外壁の張り替えが必要になります。
チョーキング現象が見れたら塗装のタイミング
外壁を触ってチョークの粉が付くような現象が見られた場合に、外壁の塗膜がなくなっている状況で、外壁塗装をしなければいけないタイミングのサインになります。
ガルバリウム鋼板の場合には、塗装しているような気がしませんが、実はクリアによる塗装をして表面を塗膜で守っています。
塗膜が薄くなってきたことで塗料の成分が外に出てしまい、それが粉となって手に付着するというのがチョーキング現象です。
塗膜がなくなった場合には、赤さびをはじめ白さびの要因ともなり、外壁自体の寿命を縮めることになるために、塗装費用以上に修理費用が掛かってしまいます。
一般に外壁塗装は50万円から100万円ほどですが、外壁の張り替えについては200万円から300万円と高額な修理費用となります。
そのため、外壁にチョーキング現象が確認できた場合には、メンテナンスを怠ることが無いようにしたいものです。
コーキング部分の劣化
ガルバリウム鋼板については、窯業系サイディングボードと異なり、コーキングが見えづらい場合がありますが、金属系のサイディングボードである以上はつなぎ目が存在します。
このコーキング部分は樹脂でできていることやむき出しであることもあって、外壁よりも劣化が早い場合が多く、コーキング劣化部分から内部へ雨水が浸透すれば、外壁のさびの原因や内部にカビなどを繁殖させてしまう原因になってしまいます。
一つの基準として外壁塗装がシリコン樹脂の塗料を使った場合、10年から15年サイクルでメンテナンスを必要としますが、コーキング部分は5年から10年とサイクルが短いので、その時期になったら業者に確認してもらったほうが良いでしょう。
特に金属系サイディングボードは見えづらい位置にコーキングがあることが多く、窯業系サイディングボードのように簡単には確認できませんからね。
ガルバリウム鋼板外壁のメンテナンスまとめ

ガルバリウム鋼板外壁は、さびに強い素材ですが物理的な損傷にはデリケートであるために、メンテナンス自体は簡単に済ませるようにしましょう。
そもそも、ガルバリウム鋼板は汚れに強い構造であることが多く、簡単な清掃できれいになる優れた外壁です。
そのため、例えばカビが生えてしまうだとか汚れが目立つようになってきたら、塗膜切れも疑う必要がありますので、途中で見たチョーキング現象が発生していないかを確認するようにしてください。
あわせて掃除をするときには、外壁に傷やさびがないかどうかは見ておくようにしましょう。
ガルバリウム鋼板はさびに強くても金属である以上はさびてしまいます。
外壁自体の寿命を減らすことは、家のメンテナンスにかかる費用が多くなることを指しますので、外壁の掃除に加えて異常がないかを確認することも、外壁メンテナンスの一部だと考えてくださいね!
以上、「ガルバリウム鋼板外壁のメンテナンス方法」でした。
お役立ていただければ幸いです。
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