せっかく外壁塗装をするならば良い塗料を使ってしたいもので、耐用年数が長ければその分だけトータルコストは節約できますし、付加機能で断熱や遮熱があるものを選びたいものです。

ただし、セラミック塗装をする場合には注意が必要で、ただ価格が高いだけの少しのセラミックが入っただけの塗料である場合があります。

こちらでは、セラミック塗装の塗り替えをする場合に注意しなければいけない理由を説明していきます。

セラミック塗装の塗り替え時は塗料をしっかり見る!

セラミック塗装は耐熱や遮熱に優れるといわれていますが、実際のところは特性がセラミック塗装にはあります。

というのも、セラミックの含まれた塗料は、セラミックの含有率の高低によるところが大きく、セラミックの含有量が低い塗料でもセラミック塗料を名乗れるのです。

つまり、セラミック塗装の実情としては少しでもセラミックが混じっていればセラミック塗料を名乗れるわけで、外壁塗装費用も通常の塗料より多く取れることから、悪徳業者が安い塗料にセラミックを混ぜて高い工事費用をとる手口があります。

後にお話しするガイナなどの塗料もありますので一概にセラミック塗料が悪いとは言えないのですが、こういった手口が存在するということを知っておくようにしてください。

セラミック塗料の種類と見分け方

セラミック塗料は耐久性に優れ、断熱・遮熱の効果が期待できるというのは、一部の塗料だけと考えたほうが無難で、素人の方が塗料の良し悪しを判断するのは難しいでしょう。

とはいえ、全く知識がない状態では塗料を選ぶにしても難しいわけですから、こちらでは簡単な見分け方についてお話ししていきます。

分かりやすい分類でいえば、見た目(意匠性)を重視した塗料か、セラミック含有量が高い塗料かという点です。

見た目が良い石地タイプの塗料

山本窯業化工株式会社ホームページのスクリーンショット
山本窯業化工株式会社ホームページ:アレナムーロのスクリーンショット

山本窯業化工株式会社のセラミック塗料は見た目が良く、石を吹き付けたりローラーで塗りつけたりする塗料です。

他のサイトでも例に挙がるほど有名な塗料なのですが、このタイプの塗料は外壁塗装の料金がシリコン塗料で普通に塗装するよりも、1.5倍から5倍(本当です!)かかることもあり、どうしてもこのデザインが良いという方以外はなかなか選べないでしょう。

なぜここまで高いかといえば、作業工程が普通に塗装するよりも数倍必要なためです。

見てわかるように石を吹き付けたり塗りつけたりする必要がありますし、さらにその上からクリア塗装などの塗膜を作る必要があります。

また注意が必要なのは耐用年数については最後に塗るクリア塗装の樹脂(※)によって決まるものもあります。(上の例「アレナムーロ」ではノントップなので例外)

※樹脂というのは「ウレタン」「シリコン」「フッ素」などの主に塗料種類を区分するもので耐用年数もこれに依存する

顔料が入っているわけではないので色褪せなどの心配はありませんが、外壁工事費用が高く付くことと注意しなければいけない点も多いというものになります。

セラミック含有量が低い塗料

悪徳業者が好んで利用するセラミック塗料については、セラミック含有量が低い塗料となります。

先ほども言いましたが、塗料というのは樹脂が重要であり、セラミックは混ぜているものという認識で考えてください。

つまり、シリコン塗料のセラミック入りだったり、フッ素塗料のセラミック入りだったりということです。

基本的に耐用年数が短い塗料ほど価格が安くなる傾向があり、例えばウレタンなどの塗料にセラミックを入れてもセラミック塗料となるわけです。

そのうえ、一般にセラミック塗装は工事費用が高く取れることもあって、この差額で儲かるというわけです。

全てが悪いわけではありませんが、セラミック塗料の認識によって業者にうまく利用されてしまうという状況を知っておきましょう。

セラミック含有量が高い塗料

日進産業株式会社ホームページのスクリーンショット
日進産業株式会社ホームページ:ガイナページのスクリーンショット

セラミック含有量が高い塗料の代表としては、日進産業のガイナがあります。

なんとセラミック含有量は60%であり(乾いた段階では80%)、ここまで説明してきて難ですが「セラミック塗料」を名乗ってもよいのではないかといえるほどのセラミック含有量ですよね!

ガイナは宇宙関連の技術で培われたセラミック技術を住宅用塗料に転用して利用しており、一定の定評を得ているセラミック塗料になります。

おそらくはセラミック塗装の特徴である「断熱・遮熱」はこのガイナが有名にすることに貢献しているのではないでしょうか。

ちなみにセラミック塗装の利点についてはすでに知られていますから、ガイナでセラミック塗装の欠点について説明すると次のようなことがあります。

  • 外壁塗装工事費用が割高
  • 濃い色を選ぶことができない
  • 割れやすい
  • ざらざらとした質感がある

外壁塗装工事費用は一般のシリコン塗料を使った場合の1.5倍ほどになります。

そしてあまり濃い色を選択することができず、割れやすいという特徴を持つ塗料になります。

さらに質感がざらざらとしたものになりますので、この辺は好みによるところがありますが、ツルツルした素材よりも汚れの付着は多くなります。

ある意味ではセラミック塗装についてこのような欠点があるということを覚えておくようにしましょう。

セラミック塗料のメーカー

セラミック塗料といえばガイナですが、実は日本の塗料は「関西ペイント」「エスケー化研」「日本ペイント」の3大メーカーで9割のシェアがあり、ガイナは近年有名になってきても、全体としてはあまり使われていないのが現状です。

この3大メーカーもセラミック含有塗料を出していますので、山本窯業化工株式会社製品のような意匠性が欲しいわけでないならば、3大メーカーのセラミック塗料を利用すると安心です。

もちろん良い塗料も多いわけですが、それほどに3大メーカーの塗料は安心してみることができるということになります。

メーカー名セラミック塗料名
関西ペイントアレスシリコンストーン
エスケー化研エレガンストーン・グラニースタッコ
日本ペイントジキトーン御影・ジキトーンセラローラー

なお、当然ですが石材調の仕上げは、外壁塗装代金がかかりますからその点は覚悟しておくようにしてくださいね!

セラミック塗装の塗り替えは慎重に!

ここまで見てきたようにセラミック塗装の塗り替えは、セラミック塗料というものが厳密にいえば無いことを理由に、業者がうまくこの認識を使っているケースがあるため注意が必要でした。

また、結局は耐用年数など塗料に使われている樹脂に影響しますので、耐用年数はシリコンであれば10年から15年、フッ素であれば15年から20年と、耐用年数だけで見るとガイナなどセラミック含有量が高いものを除けばそれほど変わるものではありません。

つまり、セラミック塗装というのは特別に良い物ではなく、見た目が良くなったり付加機能があるに過ぎないと考えるようにしてください。

もちろん、断熱や遮熱は環境性能を考えればとても重要なことですが、まずは目先のあなたが望む外壁塗装をするということを考えるうえで、セラミック塗装は分かりづらい要素が多いので、こちらですっきりしていってもらえたらと思います。

以上、お役立ていただければ幸いです。